ある八月の雲仙地獄めぐり
雲仙地獄めぐり
8月もそろそろ終わりかなと言う29日に青空も見えるという事で雲仙に行って来ました。
硫黄の匂いがすると雲仙に来たんだなと実感しますね。カメラを首にかけて歩いて周り約9ヶ月ぶりの雲仙地獄を堪能!?
さすがに暑いです、水分補給の用意を忘れずに!
▼ 湯けむり橋 ▼![]() |
スポンサードリンク |
八万地獄
地獄と言う言葉は、現世に悪いことをすると、死後に苦しみの世界に落ちるという仏教説話に基づくものです。
いつの世も、地獄を恐れる人々の心は変わらず、このような荒涼とした場所に地獄のイメージを重ねてきたのでしょう。
八万地獄というのは、人が持っている八万四千の煩悩によってなされた悪行の果てに落ちる地獄のことだといわれます。
現地案内より
▼ 展望所からの眺め ▼![]() |
ルートからずれて50m程行くと八万地獄展望所があります。
地獄の向こうに旅館の屋根が見えていますね。案内の文字は焼けて薄くなっていました。
パイプが至る所に通っていて多分お湯を旅館に引いているのでしょうね。 |
|
|
雲仙キリシタン殉教記念碑
キリシタンが厳しい弾圧を受けていたころ、幕府は改宗を迫る手段として、温泉の熱湯をかけるというひどい仕打ちを行っていました。
寛永4年(1627)からの7年間にこの地で殉教していった者は33名といわれています。
この地獄を見下ろす丘の上に建っている十字架は、今なお殉教の信徒をたたえています。
現地案内より
お糸地獄の山側を周る道沿いにキリシタン殉教記念碑があります。
5月第3日曜日に雲仙殉教祭が開催されています。 |
▼ 十字架 ▼![]() |
|
|
お糸地獄
その昔、島原城下で、たいけん裕福な生活をしていたのに密通をしたあげく、夫を殺してしまったお糸という女がいました。
お糸が処刑されたころにこの地獄が噴出したので、「家庭を乱すと地獄に落ちるぞ」という戒めを込めてこの名前がつけられたといわれます。
現地案内より
島原市新山に地元ではお糸の墓と言われている今村刑場跡と言うのがありそこでお糸さんが処刑されています。
真知子岩 昭和29年「君の名は」ロケ記念碑 真知子役の岸恵子が手を付いた岩 |
▼ お糸地獄 ▼![]() |
|
|
大叫喚地獄
大叫喚という名前は、噴気孔から聞こえてくる低音(アー、オー)が地獄からの叫び声や喚き声のように聞こえてくることに由来しています。この音はガラス瓶に口を当てて吹いた時にでる低温と同じ原理で、噴気口を火山ガスが勢いよく通る際に発生します。
大叫喚地獄は、雲仙地獄に現在30あると言われている地獄の中で、最も活発に噴気を出しています。噴気が活発な区域は長い年月をかけて西から東に移動しているといわれており、ここより西にある旧八万地獄(噴気が沈静化)やさらにその西にある原生沼(噴気が止まり植生が回復)と比べるとそのことがよく分かります。
現地案内より
▼ 観覧場所 ▼![]() |
近くにあずまやも有ります。 子供の時の記憶ではもっと煙が上がっていたようなのですが単純に気温の為かもしれません。 冬場だと水蒸気の煙が勢いをましてそうですね。
通路をはさんで沢山の石積みがありましたがこれの意味等わかりませんでした。 |
|
|
邪見地獄
邪見というのは、人をねたむ、みにくい心の事です。
この温泉のお湯を飲むと、夫婦や友達の間で生じた、嫉妬心による不和を解消する、といわれています。
ところが実際には強酸性の温泉で、とても飲めるようなものではありません。きっと、邪見を捨てる場所ということなのでしょう。
現地案内より
手前少し水蒸気が見える所が邪見地獄で奥側が大叫喚地獄。
婆石と鏡石
▼ 葬頭川の婆石 ▼![]() |
生前に悪い行いをした者に、どのような苦しみを与えるか判断する閻魔大王が座る場所が「葬頭川の婆石」です。 現地案内より |
|
鏡石は、亡者の善悪を見分けるのに使う道具です。 閻魔大王も判断できない難題も、この「浄瑠璃の鏡石」に映せば一目瞭然、ただちに善悪が判定されるといわれています。 現地案内より |
泥火山
雲仙地獄の泥火山は、硫化水素を含む高温の火山ガスによって溶けた岩石が白い泥となって、噴気とともに噴き上がり、火山のような形を造っています。
火山は、火口から噴き出した溶岩が冷えて固まることで山体を作り、溶岩の粘り気によってできる山体の形が異なります。実は、それと同様のことが泥火山でも起こります。水分が少なく泥の粘り気が強いと急崚な形となり、粘り気が弱いと平たい形になります。
その日ならではの泥火山の姿と表情をお楽しみ下さい。
現地案内より
▼ 粘り気がある所? ▼![]() |
▼ 粘り気がない所? ▼![]() |
足湯広場
泥火山近くの足湯広場の写真を撮ろうと思っていたら故障中との事で使用禁止になっていました。
※2018/8/29 現在
ただいろんなホテル・旅館前にある無料の足湯があるでそちらを利用下さい。
旧八万地獄と湯神少彦名大神
古来から温泉は神からの授かりものとして大切にされていました。
湯神は、温泉神のことを言い、温泉の優れた効果や効力を神様としてまつった呼び名です。
日本各地の温泉場にはよく温泉神社があって、その多くは大己責命と小彦名命の両神をおまつりしています。
小彦名命は、大国主神(=大己責命)と相協力してともに国づくりを為されたといわれています。
また、小彦名命は大己責命とともに医療や薬事に公徳のある医神、薬神(くすしのかみ)といわれており、ここ旧八万地獄の温泉にも「湯神」としてまつられています。
現地案内より
▼ 旧八万地獄 ▼![]() |
旧と名がつくだけあり白い土の色は見えますが噴気とか全然上がっていません。
ある程度の年月が経つと原生沼のように変貌していくのでしょうね。
湯神少彦名大神の前は大きく広場のように場所がとられていました。 |
|
|