島原市小山町 島原藩薬園跡
旧島原藩薬園跡
全国に三ヶ所ある国指定の薬草園の一つがここ旧島原藩薬園跡となります。
かまだすロード島原ICから市街地側(東の有明海側)へ県道58号線(愛野島原線)を300mほどにある島原農業高等学校の正門手前より右折。
徒歩での入口は10mほど左側にありますが車での来場者は石垣沿いに右側へ進んで行く必要がありますのでご注意下さい。乗用車11台・マイクロバス2台駐車可能な無料の駐車場が用意されています。
場所:Googleマップ
実際は駐車場側から入って薬園内を散策していますが紹介は徒歩の入口にある建物から進めます。またこの建物に入ったのは私は今回が初めてなんですよ。
開園時間:9:30~16:30 入園料:無料
▼ 建物内部 ▼![]() |
▼ 薬園跡の案内 ▼![]() |
係の人に入口傍にある建物に入って行かんねって誘われて寄ってみました。
話しながらファイルされた植物や昆虫の写真や絵を見させて頂きありがとうございました。
パンフレットも頂いたのでスキャンして下記に載せておきます。
▼ パンフレット表 ▼![]() |
▼ パンフレット裏 ▼![]() |
入ってすぐの所は広い空き地って感じで特に何もない区画が設けられていました。
何度か来てもこんな感じなので何かイベントをする時のスペースになるのではないかと思われます。
山側へと折れて進む道がありますが、まっすく進むとあんずの木があり花が咲いています。以前来た時はこの木の根元に小さな花が沢山咲いておりそれが今回来た一つの理由だったのですが見当たりません。
去年、一昨年と来た時は咲いていたのでまた見たいなと同じ時期を選んで来たんですけどね…
来年はまた出会える事を期待しつつ園内を散策します。
開けた区画の上側には人工物があって近寄って見てみる事にしました。
小さ前の畑区画を守るようにあるので鳥から新芽とかを守るために配置されているようですね。
種類の案内表示が結構古くなって傷んでしまっているのが多数で文字が読めない、また書かれたシール?が剥げてしまっているものもありました。
さらに奥へと進みます。
カラタチと案内されているそばの木に柑橘類の実がなっています。
きっと間違っていないという事でカラタチと紹介させて頂きます(笑)
紫の小さな花が咲いていました。ネットで調べてみるとオオアラセイトウ(大紫羅欄花)というそうです。
また同じように柑橘類があり特に案内が見当たりませんが以前の記事を見るとダイダイと紹介しています。ダイダイとカラタチの区別がつきません…
▼ オオアラセイトウ ▼![]() |
▼ ダイダイ ▼![]() |
|
|
|
また、赤いボケの花と白いアセビが小さい花ながらかわいく咲いていましたよ。
ツバキは結構大きな花ですが黄色いレンギョウって花も小さくかわいいモノでした。薬草に使うって事だから花自体は小さなものが多いのかもしれませんね。
▼ ツバキ ▼![]() |
▼ レンギョウ ▼![]() |
|
|
|
ピンクの花が咲いている木の側にはユズと書かれた案内がありました。これがユズの花なんだって思いつつ画像検索してみるとなんだか違うっぽいんですが… 最初に紹介したあんずっぽい感じがしています(笑)
経費が掛かるのでしょうかまた案内表示の更新をお願いしたいかなって思ってしまいました。
かつての原木は幹回り3.2m、高さ15mで樹齢約180年でした。突然変異により実のロウ部分が通常の1.7倍あり国の奨励品種として「昭和福ハゼ」と命名。接木した品種が各地に送られ製蝋産業の発展に大きく貢献。
長崎県の天然記念物に指定されていた昭和福ハゼ原木は雲仙普賢岳噴火災害に伴う火砕流・土石流で焼失しました。
この島原市指定天然記念物に平成17年指定された「昭和福ハゼ」二世木は昭和49年熊本県西合志町の林野庁材木育種センターに接義ぎ木され育てられていたものを平成7年移植したものだそうです。
まゆやまロードにある千本木展望所(場所:Googleマップ)内に昭和福ハゼ原木の案内が設けられています。
通った時に確認してみてはいかがでしょうか?
貯水槽などの窪みがあり当時の屋敷の配置が分かるようになっていました。
左側の方へと進むと階段を上った所に二基の石祠があります。現在は案内が無くなっていましたが以前の記事を見ると薬師弁財天祭壇とありました。
噴火災害後に薬師弁財天祭壇の後ろの道は整備されました。その前は車一台通れる幅の舗装されていない道で左右からの木々で木のトンネルのような感じだったんですよ。
▼ 正面より ▼![]() |
▼ 斜めから ▼![]() |
・旧島原藩薬園跡 2022年3月22日 公開
・島原市小山町 島原藩薬園跡 2020年3月12日 公開
・旧島原藩薬園跡 春! 2018年4月9日 公開